高林千稔さんの新作です。
米国を代表する万華鏡作家ランディー・ナップ氏の師事を受け、その木工技術を生かした作品"-So-un- 欅"です。
白いオブジェクトにこだわりを持つ彼ですが、今回はドライタイプで白の映像をつくりあげています。 ろうそくの炎で見る万華鏡を意図したそうです。
【作家コメント】
ドライスコープの良さの一つである、回しながら一瞬の変化を楽しむことに加え、極端に回すスピードを落とし、動かさず、一つの灯りに対し自らが動くことで変化を楽しんでいただくことを提案したスコープです。
【背景=和紙】
厚さの異なる二枚の和紙を貼り合わせたもの。
透過した光を均一に拡散させる和紙の性質を生かすことで、正面から光を当てても眩しすぎず、
ガラスセル、和紙を通し拡散した光が、不均等に凹凸をつけた白いオブジェクト同士ならではの重なり合いから生まれる印影を一層引き立たせるための効果の一つとなる。
【オブジェクトケース=ガラス】
●一つ一つ手吹きで製作したガラスセルは凹凸のラインをつけることで、外からの光が内側に透過した際に光の筋となりオブジェクトに映り込む。
【オブジェクト=ガラス、和紙】
●陰影(光の筋、影等)白のオブジェクトをより引き立たせるための加工として、ガラスオブジェクトの表面にエッチング加工(腐食加工)を施し、表情に微妙な変化を加えている。
●凹凸をつけたガラスオブジェクト(*ネオジウムガラス)に和紙を巻きつけたもの。
●6匁和紙に岩絵の具(群青)を塗ったものを凹凸をつけたガラスオブジェクトに糊付けし、
更にその上から和紙を巻きつけたもの。
※太陽光と蛍光灯下で色が変化する特殊なガラス
※ローテイターにはベアリングを使用(ドライセルが回転します。)
※内部映像は、白熱球、蛍光灯、自然光など、数種類の光源を使って撮影しました。
※専用木製ボックス入りです。
※実際のお色とPC上に表示される色合いは若干異なる場合がありますのでご了承ください。
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