【さるとりいばら 辻 輝子】 日本の女流陶芸作家第1号で名高い辻輝子さんの作品。 庭木の植物をよくデッサンしていた辻輝子さんが、特にモチーフとして使うことの多かった、赤い実をつける「さるとりいばら」です。
陶器以外のすべてを担ったのは、万華鏡で数々の受賞歴を持つ中里保子さん。
後にも先にも、辻輝子さんと中里保子さんとのコラボレーション作品は、この1台だけという希少価値のある万華鏡です。
万華鏡作りではどんな細部に至ってもデザインにこだわりを持つ中里さん。 装飾を施した金属部分も、この万華鏡のために中里さんが設計デザインをしています。
陶芸作家辻輝子さんが万華鏡を創るきっかけとなったのは、麻布十番カレイドスコープ昔館を訪れたことから始まりました。
当初はカレイドスコープの本場アメリカの万華鏡作家とのコラボレーションから始まりましたが、しばらくして日本の万華鏡作家たちが現れてくるに従い、より作品のイメージが伝えやすい、日本作家とのコラボレーションに主流がかわっていきました。 確かなミラーシステムと映像作りで筆頭に上がった、山見浩司氏と依田夫妻が主に辻輝子作品を手がけていったのです。 そして山見浩司氏、依田夫妻に続く、数々の万華鏡受賞歴を持つ中里保子さんが、辻輝子作品と初コラボを果たすことができたのが「さるとりいばら」です。
いつも小さく可愛らしい陶芸作品を制作してきた辻輝子さんでしたが、ご紹介するこちらの作品は、中型作品になります。 中のミラーシステムはふた通り。 ひとつは中心に大きな円形模様をつくり、もうひとつは植物の葉のような形をした模様ができます。
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