ジャニスとレイ・チェスニック(Janice and Ray Chesnik)は、豪華なステンドグラスのホイールスコープを創る第一人者。「カレイドスコープ・ルネッサンス」の初期、1979年にチェスニック・スコープ工房をカリフォルニア州ビスタで立ち上げて以来、ホイールスコープを作り続けて来た。真鍮やクロームで作られたボディーは、隙のないデザイン性と高度で安定した製造技術を供え、工芸品としての品質の高さを示す。ホイールには、ベネチアグラスのひとつ、ミレフィオーリや、ダイクログラス(二色ガラス)、瑪瑙などを使い、精度の高いミラーシステムと相まって、華麗な映像を作り出す。
現在は、息子のジョンが工房を引き継いでいるが、この高質な輝きを持つ独自のホイールは、今でも、全てジャニスの手作り。
幼い頃から色の組み合わせに興味を持ち、万華鏡が好きな少女だったジャニスは、大学で学んだステンドグラスの知識を活かし、ガラスを加工・細工していくうちに、さまざまな色合いが、複雑に響き合って、無限のパターンを生み出すことができる面白さにすっかり魅了されて、その美しさの追求に没頭した。