「花開くガラスの綴れ織り」
ペギー&スティーブ・キティルソン(Peggy
& Steve Kittelson)
ペギー&スティーブ・キティルソンは、1983年から万華鏡を製作し、アメリカで起こったカレイドスコープルネッサンスの初期から活躍している作家です。
アイオワ州の片田舎にスタジオを構え、日本でも人気の高い、高品質のガラス製の万華鏡を中心に製作を続けています。
彼らの作品のトレードマークでもある、丸みをおびたガラスの筒は、特別な型からつくられ、ガラス用の電気窯の中で650度以上の高温によって、ドレープやスランプする方法を開発してできたものです。
さらに高温度のトーチランプや、ガラス吹き用の炉を使ったペギーが創るガラスのオブジェクトは、カラフルで美しい映像を次々に生み出すよう工夫され、思ったとおりの色調のバランスがとれるよう試作を重ね、納得するまで時間をかけて一つの作品を創り上げています。
彼らは、手持ち型や、パーラータイプ(スタンド付き)など、様々な形を製作する中で、限定生産のダイクロイックガラス(2色性ガラス)をデザインした作品や、ガラスの花を焼き付けた作品など独特の作風を創り上げています。
特に、フラワーシリーズでは、ROSE(バラ)、 DAISY(ヒナギク)、TURIP(チューリップ)等の花の模様がボディにあしらわれており、チェンバーには、それらの花をモチーフにしたオブジェクトが、オイルの中を浮遊して、まるでその花が、本当に咲いていくかのような華やかな映像を見せています。
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